川村透の週刊ブログ

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2006年03月13日

197. 講演に何を求められているか

先日、ある企業で講演をさせていただいたが、終わってから「いかがでしたか?」と担当の方に聞いたところ「正直、思ったほどではありませんでした」と言われた。それを聞いてとてもショックだった。
今後のために忌憚ないご意見を伺った。
「もっと感動するような話が聞きたかった」
この言葉を聴き、僕は自分の投げたボールを間違えたことに気づいた。
いつも、講演の前には、できるだけヒアリングをして情報を集める。
・どんな目的の会なのか
・以前はどんな講師がしゃべったか
・何歳くらいの人か、男女比は
・参加型がいいのか、通常の講演スタイルか
などだ。
今回は「元気がでるような話を」というリクエストを事前に頂いていた。
しかし、この「元気がでる」というのは、人によって解釈が違う。
僕は勝手に「もののみかたを変えれば、元気がでる」と思ってしまい、その考え方を話に終始してしまった。皆さんの頭を動かすことにばかり意識が行きすぎ、「川村透」という裸の人間が隠れてしまった。
僕の思う講演は2通り。ひとつは、「裸の自分をさらけだし、実体験を語る」もの。これは、人は一方的に話を聞くスタイルだ。もうひとつは、自分はファシリテータとして存在し、参加者が主役。僕は質問等を投げかけ、彼らが手や頭を動かし、考えてもらうスタイルだ。
この二つは、そのときの会の趣旨によって、使い分けなくてはいけない。一人の人間が、人生の場面で何に悩み、どう考え、どう乗り越えてきたか、それを疑似体験できるのも講演の醍醐味。
また、自分に問いかけられ、ワークによって自分で何かを発見するのも、とても価値がある。
だが、これを間違うと、完全なミスマッチが起きる。
心の準備のない人たちに、いきなり「では二人組になってください」といっても、戸惑うだけだろう。
今回は、とてもよい経験になった。あらためてヒアリングの大事さを痛感した。
もし、これを読んでいただいていて、これから講演依頼を考えていただいている方がいたら、ぜひそのへんをじっくりお聞かせください。

●どんな話を聞きたいですか
●参加型がいいですか、それとも一人の人間の実体験がいいですか、あるいは両方?そのさじ加減は?

できるだけリクエストに答えられるよう、最善を尽くします。
今回の試練をムダにせず、自分を磨いていくつもりです。

2006年03月13日 10:38

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